2016年8月3日水曜日


 今日は、写真の版画作家の遠藤仁男様からオーダーを頂いた「版画の作業台」をお届けして参りました。
和紙に転写する作業の過程で、和紙のたるみを伸ばすために作業台を濡らし、しばらくそのままにしておくとの事。
つまり、作業天板が伸びる(膨張する)ということです。ボンドも耐水性のあるボンドが条件になりますし、使うビスもステンレス製じゃないとサビが生じて木にシミが広がります。
さらに、普段使わない時には脚を外して天板裏に収めて、天板ごと立てかけて置きたいというご要望でした。
当然、普通の家具屋さんには売っていない作業台ということになります。更にサイズも1200x1500の大型天板です。
そこで、天板とフレームの接合はコマドメにして、ジリジリっと天板が反ることなく伸縮できる構造にしました。
どんな作品を作るのかな・・・と思いを馳せながら製作させて頂き、お届けして写真のように、お人柄が現れてるような優しい版画を拝見させて頂きました。作業台も、この和室で使うのですが、シンプルな形状がちょどよく収まり、「あ〜こういう形になることが予定されてたんだな・・・」と思えました。写真の通り、満足気な表情に僕もほっと一安心です。
これからどんな作品がまた生み出されるのか楽しみです。


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