2018年9月28日金曜日

万年筆の専門店

今日は秋晴れの仙台。
そんな中、万年筆の専門店をオープンされる お客様からのご依頼の店舗什器をお届けしてまいりました。

先ずは机。
こちらは、お客様と向き合って試し書きをしていただいたり、商品の説明をしたりするための机です。

そして、ガラスのショーケースは、商品をディスプレーする為の棚です。
このショーケースは、パーツが沢山でした。

強化ガラスの天板と前板。
そして、LED照明。
さらに、背板には鏡の引戸(商品を取り出せるように)
そして、背面には在庫をストックする引出しが6杯で、最上段2杯は鍵付きです。
このサイズで、この機能を果たしている市販品が無かったのでオーダーで製作することになりました。。。
 お届けの際には、ご依頼主の代表にも手伝って頂きまして、無事収まりました。

「子供の頃にすごいおもちゃを買ってもらった時みたいな感じがする♪」と代表。

その嬉しそうな表情が、こちらも嬉しかったです。

オープンは10月20日予定。
仙台市青葉区二日町26−10 2Fです。
お店の名前は「kotsubu-stationery コツブステーショナリー」です。
万年筆の販売と修理、ご相談が出来る専門店です。
でもリラックスして相談できる優しいお店です。

お客様と良い出会いが沢山ありますように・・・。

2018年9月23日日曜日

つくり手のエゴは・・・ズレている。

今日お渡しさせて頂いた椅子です。
4歳の女の子用です。
「孫は自力で立って歩いたり出来ないけど、せめて椅子の上で一日を穏やかに過ごして欲しい・・・」 という優しいお祖母ちゃんからの依頼でした。

そして上の写真は、実は打合せでこんな椅子にしましょうと注文を頂いた完成品(図面通り)です。

しかし、1週間前に椅子を受け取りに来た際に、その女の子が座ると、だんだん頭がずれ落ちてきて椅子から転落する恐れがありました。

僕の詠みが甘かった・・・・(汗)

そこで、急遽改良させて頂いての今日です。
下の写真がお渡しした最終完成形。

サイドにパットを追加し、ヘッドレストの枕も可動式にしてセットできるように仕上がりました。

全ての答えは、今日再び工房に椅子を受け取りに来て座ってくれた女の子の笑顔です。

言葉は発することが出来ませんが、とにかく嬉しそうに笑ってくれました。

僕は、一発で仕上げられなかった未熟さと、手直しを待ってくれた事に対する申し訳無さと、完成形を導くようにメッセージを送ってくれていたことに対する不思議さと、色んな思いが込み上げてきて涙が出そうな嬉しさでした。

つくり手のエゴと、実際に使うお客様の納得度は、ズレている場合が多いと思います。
僕が作って満足する家具ならオーダー家具ではなく、自己満足家具です。
しかし、本当にお客様のご要望に応えることは、本当に難しいと思います。
デザイン設計力も、提案力も、製作の技術力も、全て求められます。

まだまだ、まだまだ未熟です。

そんな僕に委ねて下さったこと。
本当にありがとうございます。



 そんな今日の仙台は、ご覧のような秋晴れ。
大家さんの田んぼも稲刈りが始まりました。
異常気象が続いた夏ですが、どうやら無事にお米になりましたね・・・。

そして、今工房では、万年筆専門店のオープンに向けた什器づくりの真っ最中です。
写真はショーケースの下に設けた収納用引出し6杯。
本体は組み上がって塗装を繰り返しています。
まもなく完成の予定です。

そして、この後は、ウォルナットで作る「TV台」。1歳の女の子の誕生日プレゼントの「木の積み木」。喫茶店の「ショップカードスタンド」。そしてオークで作る「コタツ座卓」。。。。と続きます。

それと平行してKottiの製作もです。

木のチカラをかりながら頑張りたいと思います。



2018年9月12日水曜日

時を待って芽を出して

工房の周りのコスモス。
今年も咲き始めました。
去年の秋にこぼれた種がちゃんと時を待って芽を出して、またこうして咲いています。



大家さんの田んぼも今年は順調そうです。
ご覧の通り、稲穂が頭を垂れています。

コスモスも、稲穂も、なんだかこの自然の姿というか、姿勢というか、しなやかで、優しくて、ホッとします。