今回もお客様のいろんなストーリーをお聞きして作らせて頂きました。そして、お届けの際には、これまで使っていらっしゃったテーブルをお引き取りさせて頂きました。沢山の使用し続けた「跡」が刻まれた古いテーブルに、今回のお客様のこれまでが刻まれています。およそ20年ほどになるそうですが、その間、ずっとご家族の会話を聞き、食事を演出し、時には書き物の台になったり、などなどテーブルって何も語りはしませんが、常に家族の側にいる家具だなと思いました。
この度は、縁があって新たにブラックウォルナットで新調させて頂きましたが、僕の役割はご要望通りの新品の状態を作り上げてお届けする所までです。カタチが完成と言えば完成ですが、本当の「仕上」は、この先こちらのご家族が使い込んで「アジ」が加わって行く様子だと思っています。この先、何十年使って頂けるかは分かりませんが、和やかな食卓、うれしい会話、いつもそんな雰囲気の下支えとなるようなテーブルになればいいな・・・と。そんな思いで作らせて頂きました。
天板は「コマドメ」にてセット |
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