2017年8月22日火曜日

本日は、お仏壇をお届けに行ってまいりました。
お客様との出会いは約1ヶ月ほど前。
工房にご家族でお越しになり「お仏壇は作りますか?」と聞かれました。
その初めてお会いした10日前に息子様を24歳で亡くされたとのことでした。
ご家族ぐるみで病気と向き合って、無念にも若くしてこの世を去ることになった息子様を思う心の中はいかほどか・・・。
僕には想像もつきません。

亡くなられた息子様がいつもリビングで一緒にいる感じのお仏壇を探していたとのことですが、なかなか市販のお仏壇で納得行くお仏壇が見つからなかったようで、そこでオーダーメイドで作らせて頂くことになりました。

(ご主人)
「昔ながらの ”お仏壇” じゃなく、リビング空間に馴染むように、扉は縦格子で、照明も入れて、サイズはこれくらいで・・・」と家具作りの時と打ち合わせのやり取りは同じでしたが、時折涙を浮かべるご主人の表情を見ると、自分自身も少しいつもと心持ちが違っていたようにも思います。
命という尊さが含まれる家具。
それが「お仏壇」なんだと。

もうこの世に居ない息子様がここに居るようなお仏壇。
そう思うと息子様の「魂」の存在を意識するのは必然です。
目に見えない「魂」
でも本当に存在すると思える「魂」

始めは辛いな・・・って思っていましたが、「魂」の存在を意識すると、これからこのお仏壇を囲んで生活をするご家族の皆さんが、悲しさばかりじゃなく、今までの家族生活がこれからも続いていく・・・のかな。。。

だといいな。。。

そんな気持ちを持つことが出来ました。

「息子様はちゃんとここにいます」
そんな居場所を作るという今回のお仕事でした。



2017年8月21日月曜日

いつまで続くのだろう・・・。
このジメジメした天気。
宮城県では稲作の病気の被害も出始めているようです。

工房内の湿度もずっと80%くらいで、無垢づくりの家具の製作においては難しさを増しています。
つまり、乾燥して木が縮む場合と、湿気を吸って木が伸びる場合がありますが、ここ最近は平らに加工した板も次の日には伸びる方向に反ったり、寸法が伸びたりしています。
それを見越して作る「無垢づくりの家具」。
難しい。。。

でも、天気のせいにも出来ず、ただ淡々と木と向き合うだけ。
木は悪くない。
天気も悪くない。
その自然の現象に対応する自分の力が未熟なだけ。。。
そう思って心を平らかに心がけています。

でも。
いい加減、晴れて欲しいな〜。



2017年8月12日土曜日

 先日完成してお届けを待つ姿見です。
結構大きな鏡で、全身がバッチリ見えます。
木材はホワイトオーク。
これでまた素敵なファッションチェック♪ができますね。
喜んで頂ければ嬉しいです・・・。


さて、昨日今日と二日間は木工教室の先生役をして来ました。
場所は、大崎市にある新しいスタイルの高齢者施設「たかくランド」さん。
地域の高齢者も子供達も大人も、皆が気楽に集える場所というコンセプトの場所で、現在カフェスペースを改築中の場所でのワークショップでした。
作品はカフェテーブルとスツール。
子供達も、大人も、初めての電動工具に緊張しながらも楽しく作業してました。
カフェの完成後は、今回作ったテーブルとスツールも実際に使うことになります。
オープンが楽しみです♪


2017年8月7日月曜日

毎日蒸し暑い仙台。
七夕の飾りもどことなく湿っぽい・・・。

今日は、仙台市内の町中で打ち合わせがあり、久しぶりにアーケド街を通りました。
町には仙台七夕祭りを観に来た観光客が多く、いつもよりも活気がありました。

僕の生まれは、青森県弘前市。
弘前では「ねぷた祭り」があります。
子供の頃、町内会のオヤジたちで結成された会があって、小さなねぷたで近くの町内を練り歩いていました。
僕は笛吹き。
笛は、ねぷたの行列の一番後ろにいます。
子供達が「ヤーヤードー」と叫びながらねぷたを引き、ねぷたの後ろを太鼓、笛、と続きます。
つまり、ねぷたの表側はほとんど見ること無く、いつも背中の「送り絵」を見ながら吹き続けていました。
そして、夕暮れ空をバックしした岩木山も眺めながら。

あの頃・・・良かったな♪

日本全国、いろんな祭りがありますが、やはり「ねぷた」が一番だなって、地元びいきしてみたりして。。。

さてさて。
工房では現在お仏壇を製作させて頂いてます。
ご依頼主様ご家族と打ち合わせを重ねて、オーダーならではのリビングに置けるお仏壇です。

お盆までに完成させたいのですが・・・。
ちょっと間に合わないかな・・・。

焦らず、心を込めて作らせて頂きたいと思います。