本日は、お仏壇をお届けに行ってまいりました。
お客様との出会いは約1ヶ月ほど前。
工房にご家族でお越しになり「お仏壇は作りますか?」と聞かれました。
その初めてお会いした10日前に息子様を24歳で亡くされたとのことでした。
ご家族ぐるみで病気と向き合って、無念にも若くしてこの世を去ることになった息子様を思う心の中はいかほどか・・・。
僕には想像もつきません。
亡くなられた息子様がいつもリビングで一緒にいる感じのお仏壇を探していたとのことですが、なかなか市販のお仏壇で納得行くお仏壇が見つからなかったようで、そこでオーダーメイドで作らせて頂くことになりました。
(ご主人)
「昔ながらの ”お仏壇” じゃなく、リビング空間に馴染むように、扉は縦格子で、照明も入れて、サイズはこれくらいで・・・」と家具作りの時と打ち合わせのやり取りは同じでしたが、時折涙を浮かべるご主人の表情を見ると、自分自身も少しいつもと心持ちが違っていたようにも思います。
命という尊さが含まれる家具。
それが「お仏壇」なんだと。
もうこの世に居ない息子様がここに居るようなお仏壇。
そう思うと息子様の「魂」の存在を意識するのは必然です。
目に見えない「魂」
でも本当に存在すると思える「魂」
始めは辛いな・・・って思っていましたが、「魂」の存在を意識すると、これからこのお仏壇を囲んで生活をするご家族の皆さんが、悲しさばかりじゃなく、今までの家族生活がこれからも続いていく・・・のかな。。。
だといいな。。。
そんな気持ちを持つことが出来ました。
「息子様はちゃんとここにいます」
そんな居場所を作るという今回のお仕事でした。
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